自分には何が出来るのか…震災復興を考える

先日の土曜日「震災復興支援のあり方を考える会」というものに参加してきました。
これは被災された南三陸町の佐藤長治さん(通称:長さん)が被災した状態からどうやって仕事を始められるようになったのかという話しを中心に、これから私たちはどのような支援が可能なのかを考える会でした。

「震災復興」それは私の中で常に頭の中に存在し続けていた単語でありながら、果たして自分に何が出来るのだろうかと悶々とさせられる単語でありました。
その単語の解決の糸口を見つけるべく今回のイベントに参加しました。

長さんが今こうして仕事を始めることが出来たのは周りの支援があったから。当たり前と言えば当たり前のように聞こえますが被災された人たちは自力で立ち上がろうにも立ち上がれないでいるのが現状です。それを私たちのような周りが支えていかなくてはならないのです。


長さんは現在、ワカメの養殖をしています。
これは被災前から代々続いているもので被災時には船などの道具を失い全く出来ない状態でした。しかし、人との繋がりから再び道具を手にいれこうして再開することが出来たのです。
そう、船は三重県の人から譲ってもらい、養殖に使うロープは韓国から輸入をして、といろんなところからの支援により長さんはワカメを作ることが出来ています。

このロープの調達に一役買っている方々が今回のイベントを開いてくださりました。


被災地支援といっても様々なアプローチがあるんだな、ということを今回のイベントで実感しました。
もちろん直接現場に行って作業するのも支援であり、遠くから人員を送り込むというのも支援です。直接的、間接的、いろんな要素がかみ合って東北は徐々に復興しつつあります。


「百聞は一見にしかずだよ」
と当日会場に居合わせた人で実際に被災地に行かれた人が行ってました。
まさにその通りです。こうしてウェブ上にただ想いを垂れ流すだけでは被災地は何も変わりません。私が体を動かさなくては。


まだ何かやるべきことがわからない私は当日、長さんの作るワカメの注文をして帰りました。
出荷は来年2月頃だそうです。このお金が新たなロープの購入資金になります。


完全に満たされる物ではありません。ただ、満たされないからこそ次に進めます。
次にできる支援は何だろうか。