中島みゆきの『夜会 2/2』を観てきた、聴いてきた。

先日、中島みゆきの『夜会』を観に行ってきました。
中島みゆきを聴き続けて十数年、ついに『夜会』に足を運ぶことが出来ました。

この『夜会』というのはいわゆるアーティストが行うライブやコンサートとは異なり、演劇の要素がとても強い催しなのです。一つの演目をセリフはほぼなしで「歌」をセリフとして用いて演じていく場。この『夜会』をはじめた当初は「実験的な場」と評されていましたがもうそれも17年目。もはや「実験的な場」という発展途上の言葉は似つかわしくない状態になってきたことと思います。


そんな『夜会』の場についに足を踏み入れることが出来ました。


そもそもなぜ『夜会』が実験的な場と評されるのかというと演目の中で歌われる歌というのがほとんど初披露のものばかりだからです。
よくアーティストのコンサートに行くともう耳にしたことがある物を歌ってくれますが、この場ではほとんどありません。
ほぼ全て新しい曲で構成されています。
それがなかなか慣れない人には辛いということでした。


しかし、今回は演目が数年前に上演したものの再演なのでそれなりに知ってる歌が出てきたので観やすかったです。



この中島みゆきの『夜会』で常に歌われる曲としてあげられるのが『二隻の舟』です。
彼女の演目の根底を流れているメッセージが込められている曲なのだと思います。実際、とてもきれいな曲で心が洗われます。


私はこの曲をはじめて生で聴きました。
彼女の歌声に鳥肌が立ちました。会場に響き渡る彼女の声、空気の振動、歌詞。全てが重なり合い私の体に響きました。いつも音源で聴いているのとは全く違いました。


こんな歌声聴かされたら「また来年も」と思ってしまいますよ。
一年に一度の贅沢としてオススメです。


・「二隻の舟」