民間による税金の無駄遣い
前回に引き続き「未来国会2011」について。
優勝チームとは別に私が「この考えはおもしろい!」と思ったのが東北から来たチーム「ずんだ娘」の提案。
- 法人税の一部を寄付に回す(任意、上限あり)
今の制度では法人税は税金として全て公共団体に入っていますが、その一部を寄付に回しても良いという提案。各々の企業がどの団体に寄付するか選択が出来るので、ただただ徴収されているという形ではなくなる。「こういう団体を応援したい!」と思えばそこに投資が可能。
これは単純におもしろい試みだな、と感心させられました。
企業もNPOなどに寄付することで社会イメージもアップできるし、寄付をうける団体もより活動しやすくなるのではないでしょうか。しかも、税金として徴収されるくらいだったら寄付に回したいと思う企業も増えるかもしれません。するとよりお金が流れていくという構造に。皮肉な話ですが。
ここでもう一つ穿った見方をすると、税金として徴収されるものの一部を寄付に回すので、それは「=税金」になるので民間といえど税金を利用していることになります。つまり、奇妙な団体に寄付をしているのが監視されるようになり明らかにおかしい!という場合には世間から指摘される訳です。
「税金の無駄遣い!!」と。
これはまた違ったおもしろさがありますね。
「いつもいつも税金の無駄遣い!なんて言っていたけど俺らもそうじゃんか」
「寄付って難しいのな」
なんて会話が聞こえてきそうです。
官も民もそして世間もお互いが牽制しながらより良い社会になるのではないでしょうか。